ゴールデンカムイ聖地巡礼鉄道の旅2022.9(4日目)

4日目。

昨日は七飯大沼公園五稜郭などを2万歩以上歩き回って疲れてたのか、ホテルで夜ぐっすりと眠った。

今回投宿した『ホテルリソル函館』は、スカッシュや、卓球、ダーツにビリヤードなど、ホテル内のレクリエーション施設も充実したので、そんなんでも遊んでみたかったが。

10階の展望レストランで、早朝の函館市内のステキな景色を見ながら、ホテルビッフェの朝ごはん。

海鮮丼、焼きトウモロコシ、ホタテバター焼き等の北海道メシを堪能する。
美味し、おいし!!

「今日は、函館旅行最終日。朝から『土方・啄木浪漫館』行って、お昼ごはん食べて。あとは函館空港で、お土産買って・・・」
ビッフェ朝メシをパクつきながら、山猫少尉と本日のスケジュール確認。
・・・あーあ、帰りたくないなー。

あー、そうだ。バスの時刻表とか見ながら、不意に思い出したんやけど。

「(パクパク)なんですか?名残惜しいから、もう一回、ラッピ行きます?」

いや、そうではなく。
聖地巡礼の地のひとつ、『旧ロシア領事館』に行くのを、我々すっかり忘れてたんよね。

「・・・!?ホンマや!!アタシも、完全に忘れてた!!」

五稜郭の前か後に領事館寄る予定だったはずが、歩き疲れてハラヘッタので、すこーん!と、とんでたね。

「スキヤキ!スイーツ!と、連呼しながら、道を歩いてましたもんね。その時間帯・・・」

今日は、この後の予定と飛行機の時間があるから、たぶん領事館寄るのはムリかなあ。やっちまったな。

「んー、でもまあ。少し悔いを残しておけば、また次の旅行に繋がりますもんね!今回はサッパリ諦めましょう」

ということで、『旧ロシア領事館』観光は、なかったことにされたのでした。
けっこう、重要な聖地巡礼ポイントなんだけどね。
ま、いっか。

函館は、今日も、いい天気だ。

朝からバスに乗り、ちょっと早めに到着しました、『土方・啄木浪漫館』。

函館日日新聞社で活躍した、石川啄木と、土方歳三箱館戦争をテーマにした、浪漫あふれる資料館だ。

到着が早かったので、まだ開館してへん。
近くの、啄木小公園を散歩しとこか。

それにしても・・・この浪漫館の外観よ。
前身はスロット専門店っぽいなあ。

啄木小公園の階段を降りると、津軽海峡に面した砂浜が延々と広がっている。

えー!?なにこれ。白浜が!?砂浜が!
「スゴーーい!!キレイな浜やー」
山猫少尉と、青く広がる海をみて、感嘆!

嗚呼、こんなキレイな海浜があるなんて、予想もしてなかった。
ここで、一句。

北海の スロ屋の裏の白砂に 
我泣きぬれて カネとたわむる

石狩川タクぼっくり 作】

「豪快にパクってるなあ、タクぼっくり先生」
と、山猫少尉の寸評をいただく。

タクぼっくり先生と、山猫少尉で、波打際で、石投げあそび。
砂浜に、木の枝で、書くメッセージ。
「SDGs・・・」

この浜は、石川啄木が、こよなく愛した大森海岸の近くらしく。

そりゃ、公園もあるし、砂浜も整備されとるわいな。
啄木の、銅像もある。

あんまりにも海浜が美しく、楽しかったので、土方・啄木浪漫館のことを、ちゃんと忘れてた。
そういやー、もう、開館しとるし、行こか!
土方・啄木浪漫館に入る。

浪漫館は、ひたすら偉人なロマンを求める館なので、故人の輝かしい功績を評する資料がズラリと並べてある。

啄木が知り合いに金を借りまくった話とか、芸者に金を全ツッパしたとかのゲスエピソードは、
「啄木に援助を惜しまなかった」だの、「真実の愛を抱き続けた」だの、ビカビカに美化されてる。

ゴールデンカムイにも、石川啄木はクソゲス新聞記者として登場するので、羊好大尉と山猫少尉は、あまりの美化っぷりに、「・・・」と、黙り込んじゃうのでした。

土方歳三の方も、そんな感じかな。

土方ゆかりの刀剣(の、精巧なレプリカ)とか、愛用の拳銃(の似てるヤツ)とか、盟友、近藤勇の佩刀(に限りなく近い模造)とかが、所狭しと並べてある。

愛と浪漫(ヒイキ)がすごい。
客観的資料としては、・・・だが。

なにしろ、浪漫館やからね!!!

ロマンと愛があふれてる土方・啄木浪漫館を後にし(けっこうたっぷり楽しんだ)、ホテルに戻る。

ホテルをチェックアウトし、函館駅へ。

函館最後に、昼メシラーメンといこうぜ!
有名な函館ラーメンあじさい』で、函館塩ラーメンをいただく。

(とぅるとぅる)、ウン!塩ラーメン!!美味しい!
ちょうどいい飽きない味やね!

山猫少尉は、「ネギは入れないでください」と、存分に好き嫌いを発揮してたが、ちゃんと美味しそうにラーメンを食べていた。良かったヨカッタ。

一滴残らずスープを飲み干したからには、もう、思い残すところはなし。

函館空港行きのシャトルバス出発まで、少し時間があったので、のんびりコーヒーを飲む。

あーあ、帰りたくないなあ。なんとか、帰らんですむ方法はないものか。(現実逃避)

函館駅前から、シャトルバスで函館空港へ。
20分もしたら、空港に到着してしまった。

空港のお土産コーナーで、あれも買い、これも買い。
この時間も楽しいんだわー。ウフフ。
・・・。

ここには、お土産アイスが無い!どこ探してもない。
函館駅前の土産屋にはあったのに。
どこなの?アイス?ホントはあるんやろ?ねえ!?

ガサガサと、空港内のお土産屋を走り回ったが、結局アイスはなかった。

相当ガッカリしながら、空港の荷物検査所をくぐるのでした。保冷バッグに入れて、持って帰りたかったのに。

伊丹空港行きのJALに乗る。
そんなに大きな飛行機ではないので、席もこじんまりしているようだ。

今回のフライトでは、山猫少尉とは、通路を挟んでの隣同士。

私の隣は女性客で、大きめの羊である私は、横にはみ出ないよう、なるたけ身を小さく細くし、座席でモジモジしてたら。

「・・・私の隣は男性ですから、そっちと席を入れ替えません?」と、山猫少尉が、提案してきた。

なるほど。隣が男性なら、多少は私の肩や横っ腹がはみ出しても迷惑にはならん・・・いや、迷惑やろけど、そこまで遠慮もせんでええし、気は楽やな。

納得して、山猫少尉と、ササッと席を入れ替えた。
隣は野郎とはいえ、迷惑がかからないように、なるべく身を細くして座る、大きめ羊な私。(遠慮のカタマリ)

飛行機は、無事に函館空港を離陸し、水平飛行に入ってしばらくして。
各席の乗客に、飲み物を配ってたJALアテンダントの方に、優しく声をかけられた。

「お客さま、もしよろしければ、前方の席が2つとも空いているので、そちらに移られますか?」

・・・えっ!?いいんですか、うわー、助かるなあ。広々座れて伊丹までゆったりできますね!ありがとうござ!

います、と、言う前に、
「ワタシもそっち良いですか!連れなんで、隣に座りたい!!」

と、山猫少尉が真っ先に席を移動して、前方の席に移動し、サッサと窓際席に座った。

お、オイオイ、アテンダントさんは、窮屈そうな大きめな羊の私に気を遣っていただいたのに、キミってヤツは・・・。

「窓際で、着陸の風景見たかったんやもんね!ヤッターー!ラッキーー!!」
と、頓着なく窓にへばりつく、山猫少尉。

まあ、楽しくおしゃべりしながら、伊丹空港まで行けたからいいんだけどさ。

そんなこんなで、2時間のフライトのあと、伊丹空港に到着。

楽しいゴールデンカムイ聖地巡礼函館旅行は、無事に終わったのでした。

んー、また、行こう!!

【おしまい】