小樽札幌フェリー大好き旅2021.7


7月某日。火曜日。

夏季休暇をとり、いつもの新日本海フェリーの旅に出ることにした。

出発当日、毎度のことながら、朝からソワソワしている羊好大尉。
魂は、すでに大阪にはなく、先行して札幌時計台あたりをグルグル回っている。

ボスが、「資金の不足が・・・」とか注意喚起しているが、
お札が無いなら、ジャガイモを食べたらいいじゃない!
という、トンチンカンな答えしか返せない。(魂のヌケガラだから。)

部下からは、「羊好大尉、この書類様式だと、どこに印を押せばいいでしょうか?」とか聞かれてるが、
そんなもん、釧路辺りに押せばいいじゃない!
という、答えしか返せない。(魂のヌケガラだから。)

「・・・アタマが北海道にもってかれて、使いモンにならん。えーから早よ、行ってこい!」
と、ボスに見切りをつけられ、夕方早々に職場から放り出された。

よーし、ならば、心置きなく北海道を目指すぜ!(責任感なし)

デッカい旅行カバンを持って、まず梅田地下街へ出る。
フェリー飲みのアテを買い込んでいきたいもんね。

前回は奮発して、大丸でサイコロ・ローストビーフをガサっと買い込んでみたが、フェリー飲みにしては、いささか上等すぎた。

もうちょい、ジャンキーなアテでいいねんけど・・・。
みんな大好き阪神百貨店を探して回るが、現在阪神地下街は改装中で、各店舗は臨時の出店してたり、休店してたり。
しかも、夕方閉店間際なので、品揃えもいまいちだ。
ササッと見つくろい、焼き鳥を何本か買っておく。

夕飯は、丸ビル下の『中央軒』で皿うどん
安定の美味さはさすがでござる。

20時、三ノ宮発の舞鶴港行き直行バス🚌に乗る。
高速バスで2時間の夜旅だ。

ウォークマンで、音楽を聴きながら、バス移動を楽しむ。
仕事終わりで、休暇前夜の、フェリー旅の序章。
この瞬間が、1番好きなのかも!ワクワク感。

高速バスの車窓から、三田の、丹波篠山の流れゆく夜景を眺めながら、HYの曲を聴いて、しみる。

そして22時。今年もやって来ました、舞鶴港、フェリーターミナル。

大きなフェリーの威容に息を呑む。
デッカい!カッコいい!!
フェリー、サイコー!!!

乗船登録は、慣れたもんで、サクッと済ませて。
乗船は23時過ぎ。今は、22時過ぎ。
付近には,コンビニもなし。

新日本海フェリーターミナル待合室のイスに座って、ボケーっとしてるしかない。

この、なんとも言えない、待ち時間の長さが、フェリー旅の醍醐味。

乗船、まだかなー♪と、楽しみにしながら、スマホをいじったり、本を読んだり、缶コーヒーを飲んだり。

ゆっくりと、舞鶴港の時間は過ぎていき、やっと23時15分。乗船開始。

新日本海フェリーはまなす』に、乗船。
平日だとて、乗船客も少ないようで、船室もデッキもガラガラだ。
1年ぶりの船内をウロウロしてみる。

ほうほう、今回の食堂メニューはこんなんね。
物販コーナーはなんかええもんないかなー。
前は、ニンニク醤油味のザンギが売ってたけどね。アレはうまかった。ビールに合ってたなあ。
後方デッキに出て、夜空を見上げてみたり。

船内ウロウロタイムを終え、プロムナードの窓際席に陣取ってみる。
ここで、飲みながらPSPでゲームしよかな、読書続きをしよかな。
沖合に出たら、ネットにつながらなくなるので、今のうちにLINEだメールだをチェックもしとかなくては。

船内アナウンスによると、今回の航海は、時化で、けっこう揺れまくるらしい。
フェリー売店で、『リボンナポリンサワー』、『イカピー』、『ホタルイカの魚醤干し』を買い込み、出港飲み準備完了。

阪神百貨店で買ってきた焼き鳥もつまみながら、出航飲み開始。

アハー、ウメーー。泣きそう。
休暇前夜感と、フェリー出航感が、程よい酔いと相まって、多幸感を増幅させよる。
タマランチ会長ですう!(酩酊中)

フェリー大浴場の開場がアナウンスされたので、ひとっ風呂しにいく。
湯船につかってホコホコ。
入浴後、またデッキに戻り、リボンナポリンサワーをチビチビやりながら、ゆっくり本を読む。優雅やねえ。

村上春樹の『色彩をもたない多崎つくると彼の巡礼の年』を、夜の2時半までかけて、最後まで読む。

読み終えた時に気がつけば、デッキは私以外誰もおらず。

無人の静かな船内デッキで、ひとり佇む。
飲み&ハルキ読書には最適な環境やったなー。

さあて、そろそろ寝て、明日もたっぷりフェリー船内生活を満喫しよか。
おやすみなさーい。

水曜日。

昨夜はけっこうフェリーもぐおんぐおん揺れて、いまいち寝つきは良くなかったが、けたたましいスマホ目覚まし音で、ビックリして目を覚ます。
なんで、目覚ましなんか・・・?

あ!?スマホ目覚ましの設定を、平日通勤のままにしてた!

同室の人(1人だけいた)に迷惑なので、慌てて目覚ましを消そうとするが、船内は暗いし、寝起きでスマホの置き場所もよくわからん。・・・あ、あった!?
慌ててあちこち押したので、今度は非常用警告音が、ファンファン!!ファンファン!!と鳴り響く。

ひえええ!?ど、どうしよ!
こ、こうか、このスイッチか、あわわわ。

散々っぱらファンファン鳴らした挙句、ようやく静寂を取り戻した船内。

す、す、スミマセン・・・。

朝から冷や汗かいたあと、顔を洗って歯を磨き、船内レストランで朝食をいただきましょう。
船内レストランは、並べてある皿を、選んで購入するスタイル。朝からお刺身、ビールといくツワモノもいてはる。

私は、無難なモーニング洋風プレートにして、海の見える席に着く。
フム、オニオンスープがおいし。

食後にコーヒー飲んで、ようやくアタマがスッキリしてくる。
・・・そうだ、私は今、海上にいて、小樽へ向かうフェリー船内にいてるんだった。
優雅なフェリー旅の1日のはじまりだ!

コーヒー飲みながらスマホを見るが、日本海の沖合にいるので、圏外だ。

この後、夕方になり、北海道沖合に近づくまで、ネットは一切繋がらん。
本を読むか、PSPでゲームするか、酒飲んで寝ちまうか。お1人様だと、選択肢はあんまりない。

大浴場へ行って、朝風呂。
誰もいない船内大浴場で、ゆらゆら揺れながら、チャプチャプお湯と戯る。

なんて、ステキなリラックス時間なんでしょ!!
ここで、一句。

たわむれに お風呂入りてそのあまり 
熱きに泣きて シャンプーかけぬる

石狩川たくぼっくり 作】


朝風呂でホコホコ湯気をたてながら、オープンデッキの席に座り込む。

PSPを取り出して、不朽の名作RPG『幻想水滸伝』の続きをロード。
セーブデータが、2020年8月19日になっとる。去年フェリー旅行行った時にやってた続きのヤツ。

1年ぶりになるので、どんなストーリーだか、よく覚えてない・・・適当にレベル上げ、金策に走る。
なんにせよ、パーティの装備が揃ってないからな。
金、カネ!!
夢中になってフィールド内をウロウロしてたら、あっという間に時間は過ぎてゆく。

・・・かれこれ、デッキで小1時間ゲームやって、装備もそこそこ整う。こっからは、ストーリーをどんどん進めて、といきたい。

イベントクエは、どこまでいった?山奥の薬師って、どこにいるん?ていうか、ここはどこなん?山奥って、どこの山奥?

ネットもつながらんので、なんの情報もない。
自分でしらみつぶしに歩いて、現状を確認せねば。
えーと、山、山は、と。

熱心にゲームを進めていたら、お昼レストラン開場のお知らせが、アナウンスが流れる。
パブロフの犬のように、条件反射で船内レストランに向かう。ワンワン!!

昼メシは何にしましょうか。
ラーメン、豚丼、カレー・・・よし、カツカレーに決めた!

濃い目ドロドロ系カレー🍛、三元豚のカツ、福神漬が相まって、白米が進むやら進むやら。
オニオンスープも良い仕事してるぜ。

ワフワフ言いながらペロリと完食。
美味しゅうございました。

後部デッキに出てみたら、天候はどんより気味。
海上の波は、なかなか激しめ。
そんな荒波を切り裂いて、フェリー『はまなす』は、日本海を、順調に北上中。

相変わらずネットは繋がらないので、オープンデッキに戻り、イカピーをガリガリかじりながら『幻想水滸伝』の続きに勤しむ。

・・・ふあ、眠なってきたなあ。
昨晩も、そんなにグッスリと寝られなかったし。
このあたりで、お昼寝しましょうかな。
寝台に戻り、3時間ほど、スヤスヤと優雅にお昼寝。

たっぷり昼寝して、スッキリ目覚めたら、夕方の4時だった。
いつの間にか、スマホもアンテナ立ってる。

後方デッキへ出てみたら、右舷に渡島半島が見え出してるべさー。
ついに、北海道の沖合いまで航行してきた!

小樽港まであと4時間ちょい。
18時になって、夕方レストラン開場。

夕飯には、ホエー豚ジンギスカン風定食とした。
味付けはやや薄めかな。そのぶん、野菜の甘味と旨味が引き立つ。
熱々の味噌汁は、夏でも美味しい。白米も進んじゃう。

ゆっくり味わって、フェリーメシを締めくくる。
あー、おいしかった!ごちそうさまでしたー!

船内販売所で、上陸後のホテル飲みのアテを見つくろう。

カルパスと、干しイカ、ホッケ干し。
これをアテにホテルで飲んで、寝ちまおう。

小樽港まで、あと2時間。
小樽港到着、寸前。

楽しい新日本海フェリー旅は、いよいよお終いかあ。
毎年毎度の事だが、小樽に来て、ちょっぴり寂しくなる。

20時45分に接岸。

定刻通り、小樽港到着でござる。
さ、上陸準備だ!

小樽港に上陸。

さらば、新日本海フェリーはまなす!!また来年に!

小樽駅前行きのバスが来るまで、小1時間あるので、フェリーターミナルの待合室でボケーっと待つ。

別に急いでるわけでもないので、スマホいじって待つ。

夜22時前。
定宿、ドーミーイン小樽にチェックイン。

今回は安さを追求し、キャビン室(カプセル寝室)。

北海道で小樽に泊まるとはいえ、夜上陸して寝るだけなので、安さを追求してみた。

カプセルホテルは初めてなので、おそるおそる入室してみたら、思ってたより狭い。
私のような大きめ羊は、寝返り打てるかギリギリだ。
室内の天井も低いので、座ってスマホいじったり、酒飲んだりすることもできない。

カプセルの群体なので、隣客のイビキも丸聞こえだ。
寝る時も耳栓必須、ミニTVを見るときも、備え付けのヘッドフォン必須。

フェリーだったら、デッキに出て、のびのび飲んだり食ったりできるが、ビジネスホテルなので、そんなもんない。

荷物を備え付けのロッカーに放り込み、大浴場で汗を流し、無料の夜泣きそばをいただき、後はホントに寝るだけ。

安いけど、あまりにも窮屈すぎる。

次は、少々高くても、普通の部屋にしよっと・・・。
おやすみー。


木曜日。

北海道、小樽の朝。
カプセル内で早めに寝ちゃったので、朝も早起き。
クソ狭いキャビン室をとっとと出て、朝風呂、朝メシ。

屋内大浴場があり、ビッフェ形式の朝食付だから、狭いの我慢してたんやもんね!

山盛り白米に、イクラをなみなみと乗せて・・・と、いかんいかん。
ホテルビッフェ朝食で腹一杯にしたら、後に差し支えがあるからね。

オカズは控えめに。野菜を多め。
食後にはコーヒー☕️飲んで、ゆっくりする。

活動に必要なエネルギーは補充した。
せっかく早起きしたんやから、早めに札幌に行きますか。
高速バスに乗って、札幌市内へ。
およそ1時間の旅だ。

ウォークマンを装着し、音楽をたのしむ。
車窓から過ぎゆく小樽の街や、石狩湾を眺めながら。
北海道きた感が、ずっしり実感できる瞬間だ。

10時ごろ、札幌駅前に到着。

荷物を駅前のコインロッカーに放り込み、地下鉄を乗り継ぎ、円山公園駅へ。

今回の札幌旅行の真の目的は、じいちゃんばあちゃんのお墓参り。
山奥の寺に行くバスは、さっき出たばかりのようだ。
次は、1時間後やなあ。

山の中にあるので、歩いて行くわけにもいかんし。
やむを得ん、タクシーでサッと行くか。

薬王寺ってとこまで、お願いします。
「ん?寺?やくおう?どこにあんの、それ」
と、頼りないタクシー運転手に、スマホを見せてここです、ここ、と指し示す。

「はあーいー」
と、わかったんかわかっとらんのか、よくわからん返事を返してくる運転手。

乗車してしばらく、懐かしの円山公園を窓から見てたら、運転手が、
「お客さん、そのお寺は行ったことあんの?」
と、ボソッと聞いてきた。
ええまあ。4、5回は来てますけど。

「ふうん、あ、そーおー」
と、測りかねる返事がまた返ってきた。
って、オイ!いざとなったら、私に道案内させよ思うてるやろ?ナビを使えよ、ナビを。

「ここ、右いくの?左?」
と、山の中の分かれ道で、やっぱり運転手が聞いてきた。

・・・うーーーん、前もこの選択で間違って、えらいとこ行ってまいそうになったような・・・。
さっき見たスマホのバス停名が『宮の森シャンツェ前』だったようなので、左で!

「あいーよー」
と、タクシーは左の道を行く。
さすが、道民・羊好大尉。なにしろ、札幌市内のタクシー運転手に、道を教えてるんですからな!

フフフ、と得意げに鼻をピクピクうごめかせながら、スマホを見てると、なにやら様子が変だ。

目指すお寺から、どんどん遠ざかっていっとるような・・・デジャヴが!?

ちょ、運転手さーーん!ストーップ!そして、Uターン!
さっきの分岐に戻って!道、間違えた!

「あいーよー」
と、タクシーは逆戻り。

思い出した!次は道なりに真っ直ぐに!
とにかく、ずーーっと真っ直ぐ!脇道があっても気にすんな!バス停が目印だ!

とか、ギャーギャーゆうてたら、ようやく山中のお寺『薬王寺』に到着した。
よかった、ホントによかった。
そのままあっち行ってたら、スキージャンプ場に到達するとこでした。

冷や汗をかきながら、『薬王寺』に入って行く。
こんちわーー。

勝手知ったるなんたら、と、正面玄関からズカズカと寺に上がり込む。

どもー、羊好大尉、お墓参りに来ましたー。
あ、お構いなく、全て心得ておりますので、勝手にやりますので。

お墓は、箱入り仏壇なので、ハコを開けて、ふた取って、水入れを水道持ってってザッと洗って。

引き出しから線香とロウソクを取り出す。

ん?前来た時と、中身変わっとらんやんけ。
札幌市内在住の伯父さん一家は、なにしとんねん。

ブツブツ言いながら、さっき買ってきた新しい線香とロウソクを入れ替え、何本かに火をつける、と。

マッチ、マッチ・・・って、前もあった焼肉屋のマッチ!
仏壇に、焼肉屋でもろたマッチなんて入れんなよ。

ホンマになにを考えとん、とブツブツ言いながら、線香を3本差し、チーン!とりんを鳴らして手を合わせる。

じいさん、ばあちゃん、叔母さん、お久しぶりです。
京都から、ヒマな羊好タクが参りました。

目を閉じて、現状報告とご挨拶。
死者と、無言で会話をするひととき。

・・・ム!いかん、帰りのバスの時刻だ!
では、ヒマやったらまた来ます!
道民アイデンティティを、なんかしら確認しに!
よし、かーえろ、かえろ!
と、ケロケロ言いながら慌ただしく仏壇を格納し、ゴミをまとめて捨てて、水洗いし。

バイならーー!と、疾風のように去ろうとしたら、寺のお母さんにガッシ!と引き止められた。

あう!あの、バスがですね、来ちゃうから!

「どっから来たのん?京都から?ありゃまあ、遠くからわざわざ!感心かんしん。いいから、お茶飲んだらいいべやー」

あのー、ご厚意はありがたいのですが、帰りのバスがですね。

「ほれ、参拝台帳に、姓名官職を記載するべ。これ、当寺院の掟なんだべさ」

ウソつけ!前来た時は、そんなん無かったよ!
わかった、わかりました、書けば良いんでしょ、書けば!

羊好タク大尉、と乱雑に書き殴り、お茶もヤケドしそうになりながら一気飲み。靴をつっかけ、走る!!

バスはーーー!

モチロン、とっくに行っちゃった。
次は、1時間後・・・。

嗚呼、しかも、ポツポツ雨降ってきた( ; ; )
山の中では、タクシーもこん。
歩いて帰るにも、クマが出没するというし。

どうしたもんか、と頭を抱えてたら、ピカッ💡と閃いた。

先日、『didi』ってタクシー配車アプリで、初乗り無料8月までやってんでー、とボスが教えてくれたのを、思い出したっ!

早速、アプリを開いて試してみたら、なんて簡単な操作か!目的地をタッチするだけで、私の現在地を発信し、近くのタクシーが迎えにくるシステム。

5分もしたら、タクシーがやってきた!
旅行先では、ディディって重宝するなー。いいなー!

また、機会があれば、利用してやろ。

タクシーで、円山公園駅まで戻り、地下鉄を南北線に乗り換え、澄川駅へ。

札幌に来たら必ず寄るラーメン屋の名店『純連』へ。
今回は、味噌ラーメンを食す。

小腹もすいてて、味噌のスープが、体に染みるう!ちぢれ麺も味噌に絡んでうまうま。

ナイスなラーメンランチなのでした。

ラーメン食って、さてどうしよか。

天を仰ぐと、どんより雲が流れている。
予定では、漫画『波よ聞いてくれ聖地巡礼のため、『藻岩山ロープウェイ』にのって、藻岩山展望台に登ろうとしてたが、もう山の中はいいや。
山は雨も降ってくるし。

地下鉄に乗りながら、札幌駅前のお気軽に行ける名所を検索。

お。これや!雪印パーラー本店に行こう。
前から美味しい、行った方が良い、と言われてたが、行けてなかったのよね。

札幌駅から歩いてすぐ。雪印パーラーに到着。
店頭のディスプレイの前で、腕組みして悩む。

なあに?このデカいパフェ?メガホンくらいあるやん。
こんなもん、1人で全部食えるわけない。

私としては、小さめの丸いアイスと、アメリカンコーヒー☕️飲めたら良いのに。
こんな巨大なパフェは、無理むり。

しかし、ディスプレイをザッと眺めて探しても、どれもこれもデカパフェばかり。
子供用のとか、ないのかね?

不安になりながら、とりあえず入店してみる。

「お1人様で?はあい、お好きなお席にどうぞお」
と、かわいらしい店員ちゃんに言われたので、隅っこの方にコソッと座る。
店内は結構ガランとしていて、向こうに女子2人連れが、キャピキャピ言いながらパフェを食べてる。

メニューを渡されて、じっくり改めて見てみたら、やはり9割はデカサイズパフェ。
お、でもコーヒーと丸アイス🍨セットもある!
このセットくださーい、と言いかけ、グッと思いとどまる。

いつの間にか、向こうに座った地元のオジサンが、メニューも見ず、迷う事なくデカパフェを注文、さらにトッピング、アイスコーヒーを注文したのが聞こえてきたからだ。

え・・・あのデカパフェに、トッピングまで!?しかも、アイスコーヒーですって!?冷たすぎて、心臓止まりそう。
いや、それが、真の雪印パラリストなのですね、師よ。

羊好大尉も、道民の端くれ。師に続きます!!
すみません、『スノーロイヤルパフェ』をひとつ、下さい!でも、コーヒーはホットで。

運ばれてきた『スノーロイヤルパフェ』は、予想通りデカかった。
食うても食うても、全然無くならん( ;  ; )
所詮は、京都育ちのみやこびとである羊好大尉には、高すぎる剣峰なのか・・・。

向こうの席の女子たちは、ケラケラ笑いながら、デカパフェをひょいひょい食べ、みるみる減ってる。
な、なんで!?冷たいアイスをどうやってそんな?

クッ・・・あんな小娘どもに、負けてられるか。
雪印パーラーのパフェは、おいしーなーー!(ヤケクソ)
と、必死でホットコーヒーの力を借りて、パフェを流し込むのでした。
美味しかったんですよ、パフェは。
量が尋常じゃないというだけで・・・。

そもそも、味噌ラーメンの後に、デカパフェ食うのはどうなんだ?食い合わせ悪そうやけどな。
と、たぷんたぷんの腹ごなしに、札幌市内をぶーらぶらする。

お、北大植物園がある。入ってみよ。

チケット代を払って、植物園に入場。
行き届いた手入れをされた芝生が広がり、ライラック並木が続く。

小道をゆっくり歩くと、林が続き、札幌市内とは思えない。
昼過ぎだとて、人っ子ひとりいない園内を、ゆっくりと散策。静かだ。

ライラック並木から、北ローンと呼ばれるエリアへ。
じっくり探したら、エゾリスとかもいそう。
反対側のエリアは、温室とかあって、いろんな植物が展示してるらしいが、そゆのんにはあまり興味がない。

サクサク、と足音をたてながら、木影をふみ、歩いてく。
小1時間も園内を歩き回ってただろうか。

そろそろ、のどもかわいてきたので、行きましょか。
植物園も、非常事態宣言の明後日から閉園するらしい。

入れて良かった!とてもステキな場所でした。
道民は植物が好きやしなー。
夕食は、『根室はなまる』回転寿司と決めていたので、夕方早めに店に行く。

早めに店頭予約をしとかないと、時間がかかるからな。
あまり遅いと、この後の予定に差し障る。

・・・と、思ってJRタワーのレストランフロアで、立ち尽くす。

『本日、臨時休業です。』

マジですか?なんか、私悪いことした?ねえ!
と、錯乱する。

い、いったん、撤退しよう。
衝撃が凄すぎて立ち直れん。雪印パーラーなんか行っとる場合やなかった。
とっても楽しみにしてたのに!はなまる寿司!!
うわーん( ;  ; )

半泣きになりながら、とりあえずホテルにチェックインする。ネットで別の寿司屋を探そう。

ゔーむ、候補はここと、ここか。
ここは、多分前行ったとこやな。あんまりやった。
ほな、消去法でここやな。

回転寿司『四季彩亭』に行ってみましょう。
『四季彩亭』は、そんなに混んでなく。
混んでたら、寿司は諦め、スープカレー『らっきょ』にするつもりだったが。

ネタは普通。ちゃんと美味しい。
さすが札幌市内の中心部にある、回転寿司屋だ。
サンマの炙りとかもあり、美味かった。
エンガワワサビの軍艦巻きもとても美味しく。

残念なんは、コロナ営業の影響で、ノンアルコールビールしかないことか。
寿司屋は特にお酒が美味しいのにね。

夜は、札幌シネマフロンティアにて、『FGO終章冠位時空神殿ソロモン』を観に行く。

バビロニア』『キャメロット前・後編』そして今回の『ソロモン』と、スマホゲーム『FGO』のアニメ化3部作最終章だ。

ちなみに、去年の夏は、ここでfate本編の3部作の鬱アニメ映画を観て、各方面から、
「札幌くんだりまでいってアホとちがうか」だの、「鬱アニメを札幌でみてんじゃねーよ」だの、「せめて、すすきので英霊召喚してこい」だの、さまざまな物議を醸し出したものだが、そんなん知ったことか。

コーラを買い込み、札幌近辺の大っきいお兄ちゃんとか、お姉ちゃんに混じって、着席する。

最終章なので、これでもか、これでもか、とヤマを作ってくる。
相棒マシュが、キュンキュンさせるような寂しいことをいう。
主人公藤丸くんも、ピュアなセリフで、キュンキュンさせてくる。その度に、おっきいお姉ちゃんたちが、えぐえぐ嗚咽しとる。
召喚バトルも英霊も、かっけー!

・・・いやーーー、おもろかった。(感動)
札幌で観れて、ヨカッタ!
FGO『ソロモン』映画を観て、しみじみ思いながら、JRタワーを降りて行く。

映画の感想戦がしたいが、私は孤独な旅人。
それも叶わぬ身なれば。

京都に帰って、いずれ後輩パンダ軍曹とボイスチャット感想戦しようっと。

ホテルに帰って、氷を山ほど用意し、コンビニで買い込んできた御当地サワーを飲む。
フェリーで買ってた、イカだのホッキだのをアテをに、チビチビ飲む。

やはり、カプセルより、普通のホテル部屋やなー。
のびのびできるもんな。

飲むの飽きてきたら、大浴場行ってのんびりお風呂。

せっかくなので、すすきのの生ラムジンギスカンの店もいきたかったが、コロナ禍では夜遅くまで開いてないやろし、酒もなけりゃなー。

でも、そのせいで旅費とか宿泊費はいつもの半分以下の安さではあった。

こういう札幌旅行もアリでんな!

金曜日。 

天気は良好。
ホテル内大浴場で、朝っ風呂。そして朝食。

後は、帰るだけだが、千歳空港をウロチョロして楽しみましょう。

11時ごろ、新千歳空港に到着し、その足で土産物を買い漁り、千歳空港内郵便局で、荷物と一緒に家に送りつける。

ランチは空港で、と決めてたが、いつも同じジンギスカンでは飽きてくる。
んー、今日はスープカレーにしましょう!

スープカレーlavi』で、野菜とやわらかチキンのスープカレーを注文。

骨付チキン、やらかい!スプーンでツンツン触るだけで、ボロボロ肉がほどけていく。

野菜、チキン、と交互に食べる。
スープカレーって独特な食べ物やなー。
昼前で、そんなに腹も減ってないので、こんくらいのアッサリ具合でちょうどいいや。
うまーーい!
食後のアイスコーヒーが、汗をひかせる。
冷たくて、おいしい!

ゆっくり、新千歳空港内をぶらぶらし、peachな飛行機に乗って、夕方に関空に着陸。
フェリーと違ってあっという間に。

大阪に帰ってきちゃったな。
今までいた、涼しすぎた札幌が、ウソみたいだ。

さ、京都にカエロ!

【おしまい】