山口湯田温泉サイコロきっぷの旅2023.01


1月某日。

JR西日本の『サイコロきっぷ』を握りしめて、旅に出る。

サイコロ旅企画・第2弾は、4か所の目的地のうち、(web上で)サイコロ振って、ランダムに決定されるというもの。

サイコロ🎲による行く先は、『湯田温泉駅』。
山口県山口市の温泉地らしい。

どういうとこなのか、何がそこにあるのか、イマイチよくわかってないが、サイコロの目は絶対です。

おとなしく新大阪から新幹線に乗り、新山口駅へ。
ここから、在来線に乗り換えて、20分ほど電車に揺られ。

やってきました、『湯田温泉』駅!
温泉白キツネがお出迎えだ。

お昼過ぎに到着したので、ランチといきたいが・・・。

温泉駅前にしては、静かな佇まいだ。
歩いてみても、特に店もないし。

よくわからんので、先を行くサイコロきっぷ観光客らしき人々の後を、ついていくことにした。


途中、維新の元勲、井上馨ゆかりの公園にやってきた。
足湯もあるそうな。
井上馨の家とか、三条公らの碑とかある。

足湯場は、女子グループが、キャッキャと占拠してたので、うらやましそうな顔で通り過ぎ。


10分ほど住宅街を歩き、やがて飲食店やお土産屋、和菓子屋などが立ち並ぶ、賑やかな『温泉通り』にやってきた。

山口名物『瓦焼きそば』というのがあるらしいので、『長州屋』という店を探したが、店の前にズラリと長蛇の列ができていた。

きっと、浅はかなサイコロ観光客どもにちがいない。
なんてミーハーな野郎どもだ。

けしからん!と、自分のことは棚に上げて腹を立て、サッサと通り過ぎることにした。

バスに乗って、有名な『瑠璃光寺』に行くのがいいらしいが・・・バス乗り場がよくわからんな。

とりあえず、バス通り沿いに、瑠璃光寺方面へと歩きだすことにした。

大通りに沿って、えんえんと歩く。
途中、うまいことバスを捕まえれたらいいなー。

白キツネポストを発見。
ご当地感のある、良きポストやね。(ホッコリ)

20分〜30分ほど歩けど、あるけど、バス停地点でバスは来ず。
あるいは通り過ぎてゆく。ああ・・・。

お、今宵の宿『ルートイン山口』だ。
結構、駅から離れてるんやな。
近くには、飲み屋もあるし、コンビニもある。
けっこうけっこう。

とかしてたら、行程の半分くらいは歩いてきてしまった。
もう少し歩くと、ザビエル記念聖堂が見えてくるはず。
この辻で北へと曲がった方がええんかな。

天気も良いので、気持ちよく、てふてふ歩いてたら、向こうの丘に、不気味な白い塔がそびえているのがみえてきた。

どうやら、アレが山口ザビエル記念聖堂の塔らしいが・・・。

こ、怖い!!高すぎる塔のさまは、周囲の静かな地方都市の風景とは、あまりにも異質すぎる。
てっぺんのゴニョゴニョした先鋭的ななにかも恐怖。
富田林のPL教団シンボルタワーみたいだ。

宗教、こわい!!

ホントは、丘に登ってザビエル記念聖堂を観光するつもりだったが、1億円くらい寄付を迫られそうな気がして(でないと、あんなバカ高い塔なんて建たないでしょう?)、そそくさと通り過ぎることにした。

結局、バスに乗れずに、およそ1時間歩いて、瑠璃光寺の近くに到着した。
この坂を登ればもうすぐ、らしい。

あー、疲れた。あれ?なんやこのカッコいい門。

なになに・・・おお!?毛利元就公の菩提寺!!(毛利元就❤️ファン)

大殿!
毛利家臣、大羊メイ太郎、参上してございます!!


とかしてたら、瑠璃光寺に到着。
一帯が公園になってるみたい。


有名な五重塔が。
大内家以来の小京都の風情がステキ。

眼下に見える、山口の町並み。
歴史の本とかであるイメージ通りな感じに、驚く。


五重塔の裏に回って、丘をのぼる。

山々に囲まれた、周防山口の、小京都の風情がステキ。

南北朝〜室町の守護大名、大内弘世の銅像やて。
渋いねー。
最近、室町幕府の興亡にハマってる私としては、嬉しいかぎり。

室町幕府守護大名銅像が、もっと世の中にあふれたらいい!

瑠璃光寺の本堂にお参りし、一族の健康と、今年の旅の安全をお祈りする。
御守りと、おみくじも引いてと。
正月に家に引きこもってた私には、初詣になる。

まさか、山口県瑠璃光寺で初詣するなんて、夢にも思わんかったな。良き良き。

予想以上に良かった瑠璃光寺巡りに大満足し、帰路の途につく。

山口政庁跡そばのバス停まで来たけど。
バス停はあれど、バスはなく。
大通りまで、歩いて行こうかな。

恐ろしいザビエル魔塔(勝手に命名)の側をコソコソ通り抜け、歩いていく。

山の手から、下り坂を歩いてるうちに、冷んやりした空気と、広い視界、適度な速度が相まって、ウォーキング・クリティカルゾーンに入る。
どこまでも歩いていけるような、澄んだ妙な感覚。

山口市内でゾーンに入るとは。なんなんでしょうね?

気持ち良く歩いてたら、やっとホテル前に行くバス停を発見した。
やーれやれ、やっと座って移動できる。
ゾーンは、もういいや。バスバス。

今宵の宿、ルートインホテル山口湯田温泉に到着。

チェックインのフロントで、ワクチン接種証明の提示を求められる。

ハイハイ、接種証明ね。
・・・んー、ん?あれ??このポケットに挟んでたのに?
ない、ない、ない!

・・・持ってくるの、忘れますた!!( ;  ; )

「あー、だったら旅行支援割引なし・クーポンなしの通常宿泊となりますが、いいですか?」
と、ホテルマンに冷酷な宣告を受ける。

は、はい。それで良いっす。

自分の迂闊さにムシャクシャし、部屋で小1時間フテ寝。

夕方になったら、猛烈に腹が減ってきた。
アホみたいに歩いたし、昼間メシを食い損なってたからな。

ご当地グルメ『瓦そば』を食いに、温泉通りへ歩く。
昼に通りかかった時は、待ち行列が長くてスルーした『長州屋』へ。

「夜はワンドリンク制でーす」
とか、店員が言うのでメニューを見ると、なかなかの観光地価格。
高いなあー。まあ、でもいいです。
ハイボールと瓦そば1人前下さい。

出てきた瓦そばは、ボリューム満点。
熱い湾曲した瓦に、そばが乗っかっており、それをすくってだし汁につける。
でも、アツアツの瓦は湾曲してるし、ソバが焦げつくから、箸で取りにくい。

最後の方は、焦げたソバを苦労してこそぎ取らねばならず、たまに、びーん!とソバが飛んでいくようなありさま。

出し汁は、濃いめで美味しかったんだけどなあ。
値段との兼ね合いと、取り回しの悪さを考えると、ちょっとね。

普通に皿に盛って、値段もずっと下げたらいい。
焼き瓦は、焼く用に小さいのを横に置いて。

父方の祖母が長州出身の私に、相談すればいいのに。
と、ぶつぶつ言いながら、店を出る。
その後、1人飲みしよっかなー、と思ってた居酒屋周りには、客引きの女性たちが、スマホ片手に通りに鋭い視線を送っていた。


温泉街やからね。ヤンチャそうな若者も、電話しながらごちゃごちゃしてる。
めんどくさそうなので、居酒屋はスルーし、途中のコンビニで、部屋飲み用のチー鱈と、サワーを買い込む。

ホテル大浴場で、アタマと体を泡だらけにし、湯船にアゴまでつかってリラックス。
ホーー、年末年始のストレスが溶けていくー。

風呂上がりに、江川卓YouTubeをみながら、ヘラヘラ笑って、チータラをアテに飲んでたら、華麗なる寝落ち。

たくさん歩いたから、疲れてよく眠れます・・・ウフフ。

翌日。

ルートイン山口で目覚める朝。

カーテンを開けたら、窓から早朝の山口市を一望できる。
日本の、夜明けぜよ!桂さん!

とか言いながら、大浴場で朝風呂。
アタマと身体を泡だらけにし、湯船に沈む。
ふーい、気持ちいい。

ホテルの朝食バイキングにおよばれする。
お?『上田カリー🍛』ってのがある。なんや?これ。

良い匂いがするので、上田カリーのルーををたっぷりと注ぎこむ。大量に器に放り込む。

これが、予想外にスパイシーでうま!
ルートインホテルでは、『上田カリー』を推しているそうで、レトルトまで販売していた。

あんまりにも美味しかったので、おかわりしてしまいました。
旅行割引し損なったぶん、ここらで回収せねば。

帰りの新幹線を15時で予約してるので、まだまだ時間が余っている。
少し足を伸ばして、電車で下関へ行くことにした。
在来線に揺られること、1時間。
久しぶりの下関駅に降り立つ。

天気が良かったら、火の山展望台に行って、関門海峡の景色を眺めたかったが、ご覧のようなドン曇り。

寒気が九州方面から来てるので、寒さもキツい。
唐戸市場あたりを、うろうろしてよかな、とバスに乗ってやってきた。

近くの回転寿司屋さんに予約を入れておき、お土産屋を回ったり、海辺をウロチョロ。

天気がいいときに、またゆっくり来よう。

下関で回転寿司ランチ。

フグ、タイ、マグロの、お寿司三銃士やー!
梅酒ハイボールを片手に、寿司をむさぼり食う。

鉄火巻き!鰻!あおさ味噌汁!!と、注文してたら、新山口駅に戻る電車の時間が押し迫っていた。

バスの時間をみて、急いで寿司をかっこむ。(パクパク)

楽しくて、回転寿司屋に長居しすぎますた。

壇ノ浦やら、下関戦争の歴史的観光は、またいずれ。
タイヘン満足しました。下関に来て、ヨカッタ!!

さあ、お家に帰ろう!!


【おしまい】