うどんサイクリング部(明日香村編)2021.7
7月某日。
朝から、もう暑い真夏の日。
朝から、もう暑い真夏の日。
待ってるついでに、駅前のなか卯で朝メシ食おう。
ざるうどんが、生姜効いてて美味すぎる!
店内も涼しいし、お腹も満たされた。もう、暑いので、外に出たくなくなっちゃったし、このまま帰りたいな・・・。
やってきたひうらー伍長に、そう提案したら、
「朝も早よから、オンドレがどっか行こうと呼び出しておいて、帰りたい?アタマおかしいんか!💢」
と、キレられる。
ヒーーー!?
奈良県・明日香村近辺の古いお寺を巡りながら、サイクリングするのです。
うどんサイクリング部活の一環だ。うどんは、もうさっき食べちゃったけど。
早速、駅前でレンタサイクルの手続きをする。
今日は、電動サポ付き自転車にしよかな。
「・・・ええ?電動自転車なん?そんなん、サイクリングの意味ある?健康のために運動すんやろ?」
と、ひうらー伍長が、ヨコから文句を言う。
「・・・ええ?電動自転車なん?そんなん、サイクリングの意味ある?健康のために運動すんやろ?」
と、ひうらー伍長が、ヨコから文句を言う。
どうやら、普通の自転車でのんびりサイクリングするつもりだったらしい。
哀しいけど、そんな体力が、我々にあるワケないやろ。
秋冬ならともかく、こんなカンカン照りの中、明日香村の丘を越え坂を下ってはまた上り、と自転車漕いでたら、途中でバテて、熱中症で死に至るわ。
と、明日香村の起伏をなめた発言を封殺し、電動自転車を2台レンタルする。
哀しいけど、そんな体力が、我々にあるワケないやろ。
秋冬ならともかく、こんなカンカン照りの中、明日香村の丘を越え坂を下ってはまた上り、と自転車漕いでたら、途中でバテて、熱中症で死に至るわ。
と、明日香村の起伏をなめた発言を封殺し、電動自転車を2台レンタルする。
マスクを外し、ご機嫌で鼻唄歌い、口笛を吹きながら、電動自転車をぐんぐん漕ぐ。
暑いはずなのに、自転車乗って進んでいると、風も当たってとても快適だ!ヤッハー!!
奈良ののどかな田園風景が広がり、道路には車も人もほとんど見当たらず。
うどんサイクリング、サイコー!!
いつまでたっても漕いでいたいーなーー。
と、ルンルン気分でぶっ飛ばしてたら。
「あ、ちょっと停止して。道の脇に寄せて。」
と、交通課の白バイよろしく、ひうらー伍長が突然停止を命じてきた。どうしました?
「道、わからんよーになった。あの寺がコッチで?川があっちで右手に曲がり?ぐぬぬ・・・」
とか、スマホ片手に苦悶している。
羊好大尉にとって、楽しいサイクリング自体が目的なので、行く先の寺なんて、正直どーでもいい。
それより自転車止まると暑いし、汗もダラダラ流れてくるし。早く進みましょうよ?
・・・まーーだーーー?
「うっさい!まだや!えーと?川を渡るまえに右折?左折?どっちや?ぐぬぬ・・・」
もう、どっちでもいーじゃん、右でも左でも。
・・・まーーだーーー?
「うっさい!まだや!えーと?川を渡るまえに右折?左折?どっちや?ぐぬぬ・・・」
もう、どっちでもいーじゃん、右でも左でも。
奈良やねんから、どっかの寺にはたどり着くって。
とか、この調子で、進んでは止まり、止まっては進み。
「うっさい!!宗教心の欠如したうどんバカは黙ってろよ。コッチやコッチ!!行くぞーー!」
ひうらー伍長はキラリ、と目を光らせ、
「たまにはいい事言うやないか、羊好タクくん。そうか、そんなにもそこの神社にも行きたいのんか。ヨシヨシ」
と、独り合点し、自転車のハンドルをグイッと曲げ、神社の方にグングン進み出した。
え!?い、いや、ちゃいまんねん、神社行きたいなんて私、ひっとことも言ってない。道標になる思て言うただけで。ねえ、ちょっと聞いてます?ねえってば!?
「たまにはいい事言うやないか、羊好タクくん。そうか、そんなにもそこの神社にも行きたいのんか。ヨシヨシ」
と、独り合点し、自転車のハンドルをグイッと曲げ、神社の方にグングン進み出した。
え!?い、いや、ちゃいまんねん、神社行きたいなんて私、ひっとことも言ってない。道標になる思て言うただけで。ねえ、ちょっと聞いてます?ねえってば!?
と、慌てて訂正するが、全然聞いてない。
あー、もー、いらんことゆうたー( ; ; )
鳥居⛩のふもとに到着。
鳥居⛩のふもとに到着。
『飛鳥坐神社』とかいう神社を、急遽参拝するハメになった。
駐輪場に自転車置いて、神社へと歩き出す。
真夏なので、地獄のように暑い!
しかも、そのナントカ神社はちょっとした小山の上に建ってやがり、このクソ暑いのに階段を上ってかなあかんやないの。
「いやあ、感心かんしん。これからも、この調子でアンテナ張って、神社仏閣みたら報告するよーに!」
と、ご機嫌なひうらーが、石段を上りながら、勝手な事を言うてる。
階段、のぼんの、しんどい!!
アンテナはしまっとこう!
私は、楽しい、サイクリングしに、きた、のに!
「いやあ、感心かんしん。これからも、この調子でアンテナ張って、神社仏閣みたら報告するよーに!」
と、ご機嫌なひうらーが、石段を上りながら、勝手な事を言うてる。
階段、のぼんの、しんどい!!
アンテナはしまっとこう!
私は、楽しい、サイクリングしに、きた、のに!
かいだん、キライ!( ; ; )
飛鳥坐神社に無駄に寄り道し、余計に体力を消耗したので、最初の目的地『飛鳥寺』に到着した時には、暑さとも相まって、グッタリしていた。
フラフラになって自転車を降り、金星の表面みたいな日光に突き刺されつつ、ふらふらと飛鳥寺本堂前にたどり着く。
「御朱印ーー!」
フラフラになって自転車を降り、金星の表面みたいな日光に突き刺されつつ、ふらふらと飛鳥寺本堂前にたどり着く。
「御朱印ーー!」
と叫んで、ひうらー伍長はどこかに走り去って行った。
「・・・この飛鳥大仏は、見上げる角度によって、喜怒哀楽のかたちが違って見えます。よろしければ、みなさんも、いろんな位置から大仏さまを拝んでみてください」
ほおー、と参拝客たちは、あちこちに移動しては、しげしげと大仏を見ている。
が、羊好大尉は、本堂の扇風機の風がもっとも当たるベスト・ポジションから、一歩も動かず。
ひうらー伍長が、「逆から見る大仏は表情が違ってみえるよ。見てみなよ!」とか言ってくるが、シッシッ!と追っ払う。
我こそは仏を守る、不動羊王なり!
ひうらー伍長が、「逆から見る大仏は表情が違ってみえるよ。見てみなよ!」とか言ってくるが、シッシッ!と追っ払う。
我こそは仏を守る、不動羊王なり!
ここを一歩たりとも動くわけにはいかんのだ。(涼しいから)
堂内を観覧するわけでもなく、扇風機の前に長時間立ち尽くしてたら、住職から不審な目で見られだし、仕方なく寺を出る。
守護神・不動羊王を追い出すなんて、この寺も終わったな。
天空の太陽はいよいよ燃え盛り、暑さはおそらくピークに達している中。
次の目的地、岡寺を目指し、電動自転車を走らせる。
守護神・不動羊王を追い出すなんて、この寺も終わったな。
天空の太陽はいよいよ燃え盛り、暑さはおそらくピークに達している中。
次の目的地、岡寺を目指し、電動自転車を走らせる。
はーー、自転車を乗ってると気持ちいいねん!
サイクリングはサイコーやね!
しんどいがな!暑いがな!!
「宗教心欠落野郎のノータリンは黙ってろよ。何しに明日香村くんだりまで来てんねん。寝言は寝てゆえ。あッ、止まって!また道わからんようになった!」
と、またもや白バイのごとく停止を命じ、スマホとにらめっこしだす、ひうらー伍長。
「宗教心欠落野郎のノータリンは黙ってろよ。何しに明日香村くんだりまで来てんねん。寝言は寝てゆえ。あッ、止まって!また道わからんようになった!」
と、またもや白バイのごとく停止を命じ、スマホとにらめっこしだす、ひうらー伍長。
岡寺への参道坂を上りはじめる。
シンドい!坂キツい!アッツい!
シンドい!坂キツい!アッツい!
上り坂、キライ( ; ; )!
「御朱印ーー!」
と叫んで、境内に消えていった。
不便な岡の上に建てといて、どうゆう寺やねん。
ダイキンの業務用冷房機を、10台は導入しとくべきやろ!
それだけのカネは、信者の善男善女からまきあげとるやろ!(根拠なし)
けしからん!と腹を立てた羊好大尉は、1ペソも賽銭箱に入れる事なく、ドスドス!と足音荒く岡寺本堂を退去した。
その後、お堂そばの休憩所で、扇風機の風が当たりまくる場所から、でん!と腰を落ち着け、ビタひとつ動かず。
信心深いひうらー伍長が岡寺境内をウロチョロし、参拝し、奥之院に詣で、写真を撮りまくってた小1時間。
けしからん!と腹を立てた羊好大尉は、1ペソも賽銭箱に入れる事なく、ドスドス!と足音荒く岡寺本堂を退去した。
その後、お堂そばの休憩所で、扇風機の風が当たりまくる場所から、でん!と腰を落ち着け、ビタひとつ動かず。
信心深いひうらー伍長が岡寺境内をウロチョロし、参拝し、奥之院に詣で、写真を撮りまくってた小1時間。
羊好大尉は、休憩所の警備員として、保安にあたっていた。(あー、涼しい)
「・・・そこでなにしてんの??はあ?せっかく岡寺来たのに、ここで1時間、ずーっと扇風機にあたってベンチに座ってただあ?アホにつける薬はねーな。」
と、ひうらー伍長に吐き捨てられ。
御朱印その他をゲットし、ホクホク顔のひうらー伍長をよそに、ほうほうの体で岡寺を退去する、かわいそうな羊好大尉なのでした。
寺の裾のすそに置いてた、電動自転車『3代目タクちゃん』号(勝手に命名)に乗り込み、明日香村サイクリング、再開だ!
羊好大尉にとって、その辺のお寺は『サイクリング休憩所』の位置づけであり、おそらくひうらー伍長にとっては、『御朱印販売所』なのではなかろうか。
サイクリング再開して、スイスイ気持ち良く走ってる途中で、そういう意味合いの事を、ひうらー伍長に言ってみたら、顔を真っ赤にして、
「この罰当たり!今に仏罰がてきめんに当たるから、悔い改めよ!!」と叱責された。
えー、そうかなー、的を得た発言ちゃうかなあー。(ホジホジ)
次の目的地、橘寺に到着。
寺の裾のすそに置いてた、電動自転車『3代目タクちゃん』号(勝手に命名)に乗り込み、明日香村サイクリング、再開だ!
羊好大尉にとって、その辺のお寺は『サイクリング休憩所』の位置づけであり、おそらくひうらー伍長にとっては、『御朱印販売所』なのではなかろうか。
サイクリング再開して、スイスイ気持ち良く走ってる途中で、そういう意味合いの事を、ひうらー伍長に言ってみたら、顔を真っ赤にして、
「この罰当たり!今に仏罰がてきめんに当たるから、悔い改めよ!!」と叱責された。
えー、そうかなー、的を得た発言ちゃうかなあー。(ホジホジ)
次の目的地、橘寺に到着。
緑に囲まれた、とても優雅な良いお寺だ。(平地にあるので)
お寺(休憩所)はこーでなくちゃ、と内心思いながら、自転車を停め、橘寺の境内をゆっくりと散歩する。
ひうらー伍長は、寺の御朱印販売所の方と、血相を変えてお話し中。
橘寺は、施設の一部が改修工事中のようだ。
ここも本堂内の冷房がまったく効いてない。てゆーか、堂内を開けっぱなしにして、解放しておられる。
お寺(休憩所)はこーでなくちゃ、と内心思いながら、自転車を停め、橘寺の境内をゆっくりと散歩する。
ひうらー伍長は、寺の御朱印販売所の方と、血相を変えてお話し中。
橘寺は、施設の一部が改修工事中のようだ。
ここも本堂内の冷房がまったく効いてない。てゆーか、堂内を開けっぱなしにして、解放しておられる。
これは、これで風が通って、気持ちいいね。
本堂内をグルリ一周した後は、風通しの良い外廊下で、思う存分涼風を楽しむ。
あー、涼し。気持ち良き。
「あ、また、涼しげポイントを探して、目敏いなあ。さすがですな」
と、ひうらー伍長がイヤミったらしく声をかけてきた。
ほっといてちょーだい。
こうして自然の風を通じ、仏の縁(えにし)を感じとっとんねん。
アンタみたいに、仏像の前で這いつくばらんばかりに拝み倒すだけが、信仰のカタチやないねん。
「美しい仏像に出会い、たんと功徳を積んで、心の平穏を得るわけやねん。それに比べて、功徳の足らん羊はといえば・・・」
こうして自然の風を通じ、仏の縁(えにし)を感じとっとんねん。
アンタみたいに、仏像の前で這いつくばらんばかりに拝み倒すだけが、信仰のカタチやないねん。
「美しい仏像に出会い、たんと功徳を積んで、心の平穏を得るわけやねん。それに比べて、功徳の足らん羊はといえば・・・」
などと、功徳くどく、と、クドクド言いはじめたので、うるさいからシッシッ、と、ひうらー伍長を追っ払った。
御朱印販売所で御朱印買い漁り、撮影禁止やゆうのにパシャパシャ仏像の盗撮しまくるのが、なんの功徳やねん。
涼風に身を委ね、いつまでだってここにいたかったが、とても名残惜しい思いで橘寺を出発。
御朱印販売所で御朱印買い漁り、撮影禁止やゆうのにパシャパシャ仏像の盗撮しまくるのが、なんの功徳やねん。
涼風に身を委ね、いつまでだってここにいたかったが、とても名残惜しい思いで橘寺を出発。
ホントにいいお寺だった。(平地にあるので)
サイクリングの最終目的地は、地元の温泉銭湯。
『太子の湯』へ、レッツゴー!
少し曇ってきたのもあり、気温もややマシとなり。
『太子の湯』の大浴場で、たっぷりとかいた汗を洗い流し、スッキリサッパリ。
存分に湯浴みを楽しんだ後は、涼しい休憩所で寝っ転がり、プチ仮眠。
キンキンに冷えたカルピスソーダを飲んで、羊リラックス。
うはーー、生き返りますう・・・。
暑くてしんどかったけど、明日香村サイクリング、最高でした!
功徳とやらは・・・たぶん、積めなかったと思うよ。知らんけど。
おつかれっした!
【おしまい】