淡路島高松ドライブ3人旅2019.11


10月某日。夜。

雨ふりしきる大阪市内某所の海鮮居酒屋で、にぎやかに酒飲んで、おしゃべりする3人組。

羊好大尉と、お飲み友達の後輩2人、白熊軍曹とモモンガ軍曹は、お仕事の話やら、お笑い芸人の話やらで、楽しくはしゃいでいた。
「・・・ところで、前から予定してた3人旅行、来月どうですか?ボク、クルマだしますよ」
と、切り出す白熊軍曹。

おお!!いよいよ決行しましょか。いつでもいいですよ、じゃあどこ行きます?と、それぞれの意見を持ち寄る

広島だ、岡山だ、博多だ名古屋だ、はたまた下呂温泉だ、能登半島だ、と意見は百出したが、結局『淡路島・香川と金毘羅さん参り旅』に落ち着いた。

私の強硬に推してた『舞鶴港から新日本海フェリーに乗って晩秋の北海道大爆走ドライブ旅』案は、闇に葬り去られてしまった。

「北海道は論外として(1泊2日だっつーの)、まあ、淡路島辺りなら、程よく距離あって、いいんちゃいます?あ、ちなみに羊好大尉がこの前、高松行ったの、いつでしたっけ?」
と、後輩モモンガ軍曹に聞かれた。

えーっと、・・・2週間前。

🐑・・・🐻‍❄️・・・🐿・・・🐑

11月某日の、とある土曜日。
朝、8時頃。

大阪市内某所に3人集合し、白熊軍曹の運転する軽自動車に乗り込む。おはよー!

「おはようございまーす!今日は良い天気で良かったですね!モモンガ軍曹は、助手席乗って。羊好大尉は、後部座席のなるべく真ん中に。」
と、運転席の白熊軍曹に指示される。

「助手席に座るよー。ところで、なんで羊好大尉は真ん中なん?」

「あまり大声では言えへんけど、羊好大尉は大きめな羊やから、軽自動車やと片方に寄られたら走行バランス悪なる思うねん。」

「あー、なるほどね!確かにあまり大きな声では言わんほうがええな」

・・・狭い車内で大きな声で言うてるから、全部聞こえてんねんけど!?

とか、キャーキャー言いながら、淡路島・四国うどん県旅行に出発です。
白熊軍曹の運転で、まずは第1の目的地・淡路島へ、レッツゴー!
車内で、テンション高くおしゃべりしながら、白熊ビーグル号は走り出す。

「どこ行く?ではなくて、ナニ食う?が、旅のテーマや思うねんな」
と、後部座席の中央に陣取る私が語ると、それはそうだ、と3人の意見は一致する。

ペチャクチャおしゃべりしながら、みんなで楽しい時間が過ごせればいいわけなのよね。
車内で、ダウンタウンのことについて、ワーワーしゃべくってたら、明石海峡大橋にさしかかる。
おーー!興奮してきましたぞ!!

「この辺で朝メシ、なんか食いません?」
というわけで、淡路サービスエリアに寄る。

車をおりて、サービスエリアをウロウロ。
屋台店で、コーヒーとタコ焼きと海鮮串買い込み、3人で旅程の打ち合わせすることにした。

天を仰げば、雲ひとつない爽やかな秋晴れ。
見渡せば、明石海峡大橋の大パノラマ。
うおー、壮観や!空の青と海の青が、きれー!
「ホンマですねー」
「この後、どこ行きます?淡路島で」

と、タコ焼き食って、ベンチで足をぶらぶらさせながら、男3人もぐもぐタイム
「オノコロに行きたいっす!」
と、モモンガ軍曹が謎の地名を主張していた。

オノコロ?なにそれ??
私と白熊軍曹は首をかしげる

モモンガ軍曹いわく、オノコロとは、観覧車があり、芝滑りがあり、世界遺産のミニチュアがずらりと並ぶ、ステキテーマパークだそうな。
「そこで、芝滑りがしたい!!」
と、モモンガ軍曹は叫んでいる。

面白そうやない。おっさん3人が、テーマパークではしゃぎ倒すのもまた一興やな。

とりあえずの目的地が決まったので、白熊ビーグル号に乗り込み、淡路SAをしゅっぱーつ!

車内で、お笑いの話に花を咲かせながら、淡路島の道路を走るのでした。
うほー、たのしーねー!

オノコロ、到着。

ほほー、ここがオノコロか。
で、どういうとこなん?ここ。入園口を見たところ、枚方パークのにおいがプンプンしてるけど。

「少なくとも、男3人連れで入るところには見えませんねえ」と、白熊軍曹。

「芝滑りっす!きっと楽しいですって!」
と、モモンガ軍曹。

うーん、あまり情報ないから、遊園地的なとこやとしかわからんなー。

とりあえず、はいろか。
ゲートをくぐると、クマさんがお出迎え。

結構、広いなー。見える限りの乗り物とか施設は、もちろんお子様連れの家族用だ。人はまばら。

オノコロ園内をうーろうろ。



ミニチュアのなんちゃら宮殿だの、なんちゃら寺院だの、なんちゃら大聖堂だのが、あちこちにある。
建物自体にあまり興味がない我々は、建物周辺に配置されている、人間モブミニチュアに注目することにした。

「あれ、タモリですよね。」
「あれ、ゴジラ松井ですよ」
その横でうずくまってるのは、明徳の馬淵監督でしょ。
「何があったんや(笑)」
あ、アレはうちの会社の〇〇店長ちゃうけ?
「ホンマや!(笑)インドまで自分探しにきたんかな」
ニューデリー支店に栄転でしょ」
とばされとんがな!!

とか、ケケケ!と腹抱えて笑ってはしゃぐ、アタマのわるーい3人なのでした。
あーおもろかった。

モモンガ軍曹が行きたい!と言ってた、芝滑り。

「これ、これです!す、滑ってきまーす!!」
と、興奮して駆け上がっていくモモンガ軍曹を、羊好大尉と白熊軍曹は、年老いた両親のように、生暖かい目で見守る。

「モモンガ軍曹ーー!!面白いスタイルで滑ってくれ!!」
動画撮ってるから、面白おかしくやってやーー!

「うーい!いき、まーーす!」
子供たちに混じって、モモンガ軍曹が、しゅぱーーーっと人工芝を滑り降りる。

それを何回も繰り返す。

ワーワーヤジを飛ばす、私と、白熊軍曹。

「座り位置逆にした方が、YouTube的には盛り上がるけどな」
お子ちゃまに負けてるでー!モモンガ軍曹のおスベリ全てを出しきれーー!
とか、勝手なことを言う。

ヒーヒー言いながら、楽しそうに人工芝をソリで滑り降りるモモンガ軍曹。
ひょっとして、ボブスレー的な競技で、冬季五輪の出場権を狙ってるのでしょうか?

モモンガ軍曹おすべりの後、オノコロの片隅でひっそりとやってるエアガン射撃場を発見。


3人で、ライフル銃(電動エアガン)をぶっ放すことにした。

係のおっさんが、電動銃についてアレコレ説明してくれる。あそこの缶に当てたら🥫ヒットです。

私は、以前に敦賀やら舞鶴山中で、エアガンサバゲーの経験あるから、目をつぶっても射撃できる。
アイアンサイトの使い方も承知してるので、スコーン!スコーン!と缶に命中させる。

「羊好大尉がスゴい!」
「撃つんじゃなくて撃たれる方と、勝手に思ってました!」

誰が野生の野良羊やねん。
ジンギスカンで、野菜にタレ染み込ませたろか!!

とか、ニャーニャーいいながら、射撃レーンでエアガンを楽しむ。

お子様向けのテーマパーク随一の殺伐とした区域を後にし、そろそろオノコロを出ることにした。
あーー、おもろかった!!

再び、淡路島をドライブ開始。

「そろそろランチにしましょう。肉、食いましょう、肉!」
というテーマに沿って、いろいろ検索。

小さな洋食屋で、ステーキ定食をいただく。

お肉、美味しいねーー。
ライスもスープも、サラダもお代わりや!
と、3人で、米と肉をむさぼり食う。
おなか、いっぱい!

幸せな気持ちで、ステーキランチをいただいた後は、ひたすらうどん県に向けて車を走らせる。

それぞれ、好きな女子アナについて、3人でえんえんと語りながら車は進み、鳴門海峡大橋を渡る。

やがて、高松市内に到着した頃には、夕方に。
白熊ビーグル号を駐車場にとめておき。

高松市内で飲み屋の予約してあるが、それまで少し時間がある。
宿にチェックインし、和室で、3人お昼寝。
お昼寝して、スッキリした後、夜の高松に繰り出す。

予約してた、少しお高めの居酒屋で飲み開始。

プリの胡麻和えがウマーイ!
瓦町餃子、骨付き鳥をつつきながら、ハイボールを飲む。
骨付き鳥、ちゃんとカットしてて、食べやすい。ウメー!

餃子やらブリをアテに、飲む。
会社の人間関係の話をしたり、会社の動向やらをネタに、飲みしゃべる。

おかわり・・・ん?プレミアムモルツ、780円だあ?

ビール高いぞ!なんやこれ!と、関西人の悪いクセがでて、文句タラタラ、早めに店を出る。
骨付き鳥とか、美味しかったんですけどね。

2軒目は、宿屋のおねえさんに勧められた、オサレ飲み屋さんに行きましょう。
なんでも、チキン南蛮が美味しいそうな。

高松のややこい商店街をあっちこっち迷いながら、路地の裏のそのまた奥の方に、ようやく発見。
わかりにく!密造酒でも売ってんか?

一見、なんの店かわからんし。
それもまた、面白そうなので、ズンズン入る。
すんまへーん、3人いけまっかー?


チキン南蛮と生春巻をちびちび食べながら、今度はお笑い談義。

この芸人の動画をみてほしい、とか、この芸人のこのネタだけはみてほしい、とか、各自のおススメ芸人ネタの話で、タイヘンな盛り上がりをみせる。

ちなみに、私の今のイチオシは、『ニッポンの社長』が、あらびき団でやってた怪人vs戦隊ヒーローのネタ。
まあ、見てみて。なんの内容もなくてバカバカしくて、笑ってまうから。

あー、おいちかった。おもろかった。

よーし、次いくわよ!

三軒目は、大衆酒場で!と白熊軍曹がいうので、『道頓堀』通りの串カツ屋に飛び込む。

1軒目はお高めの店、2軒目は女の子でも口説けそうなオシャレ店だったしな。

3軒目の居酒屋では、好きな映画、マンガの名シーンの話がテーマ。
これだけはみてほしいアニメの名シーンやら、泣けるマンガシーンやらを、それぞれアツく語る会。

夜、高松市内の飲み屋で、後輩2人に、ドカベンの里中の凄さをアツく語る羊好大尉。

虚弱体質で、でもとんでもない負けず嫌いで、球速はそんなに速くないけど、『7色の変化球』といわれる多彩な変化球で打たせて取る、お母さん思いで、山田との信頼関係が!!『大甲子園』での準決勝・中西球道との対決は、ドカベン史上におけるベストバウト!!と、酔っ払って、半泣きで語る。

おっさんが、なにしてんでしょーね。

翌日、日曜日。

朝、宿を早々にチェックアウト。
高松市郊外にある『やしま健康ランド
で、風呂入る。

昨日泊まった宿は、共用のシャワールームがあるだけで、お風呂がなかったので、サッパリしたかった。

9時に到着したが、「お風呂は10時からです」
と、無愛想に健康ランドのおっさんに告げられる。

なにい?24時間営業って、ホームページに書いとるくせに、看板に偽りアリやないかい!

インチキだー、と叫ぶが、どうしようもなく。
(風呂は清掃中)

仕方なく、時間つぶしがてら、朝食を食いに食堂に行くと、
「朝食は9時半までですので、急いでくださいね」と、無愛想な食堂のおっさんに告げられる。

大枚700円も払って、朝食セットを食べたが、セットの内容はといえば、チビっちゃい魚の一切れ。
乾きかけの卵焼き、ヒジキ。
味噌汁ゴハンはお代わりし放題。
食事のレベルの低さからいえば、某社の研修所のごつある。
こんなもんで700円もとるのか、というお寒い内容だった。

風呂始まるまでの時間潰しやしな、と諦めて、3人景気悪い顔して、健康にだけは良さそうな健康ランドメシを、ボソボソ食う。

10時になり、でっかい風呂に入り、白熊軍曹とモモンガ軍曹と、羊好大尉で、風呂内会社談議をする。

あーー、気持ちいい!ぷはーー。
いろいろ問題の多い健康ランドだが、お風呂だけはちゃんとしとった。

風呂入ってほっこりした後は、白熊ビーグル号に乗って、金比羅さんに向かう。

「ここを真っ直ぐスかね」
と、右折すべきとこを、通り過ぎ。
「あのファミリーカー、こんぴらさん行くでしょ。ついて行ったらええんちゃいます」
と、ファミリーカーについていったら、とんでもない山奥の変な施設に行きそうになり。

何度か道を間違え、戻りを繰り返してたら、予定より1時間遅く、やっとこ金比羅さん前に到着した。
土産物屋に駐車して、駐車代として、土産もんを買い。

参道の石段をのぼっていこう。

石段をえんえんと785段登り、ようやく金比羅さんに到着。
ヒーー!!
疲れたーー。

お参りして、犬みくじをひく。

私は中吉。
モモンガ軍曹は中吉。
白熊軍曹は末吉。

「オレはこういうの信じないんで」
と、ブツブツいうとるので、白熊軍曹の末吉を見てみると、確かにロクでもないことしか書いとらん。末吉なのに。

さ、石段を今度は下りて、うどん食いにいこ!
遅めの昼食は、金比羅さん近くのうどん屋で。

これ食ったら、あとは帰るだけやな。

あー、美味かった。金毘羅階段で疲れた身体に、うどんのだしがしみよるわ。

帰りも安全運転で帰りましょう。

帰りの疲れたテンションで、ポツリポツリと雑談しながら、鳴門海峡大橋を渡る。

大きなトラックと並走してたら、少しずつ白熊ビーグル号がトラックに引き寄せられて、ヒヤリともしつつ。

淡路SAで、ガソリン補給&コーヒーブレイクに寄ったら、辺りはもう陽が落ちて真っ暗になっていた。

「次は、もうちょいゆっくり旅行したいですねー」
と、コーヒーを飲みながら、白熊軍曹が言う。

そやなー。今度はフェリー乗って、九州いこか。
福岡博多の美味しいモツ鍋屋知ってるから、行こうぜ。

「自分はお腹いっぱいです!今回の旅、飲食多なかったすか?」
とか、食細発言するモモンガ軍曹。
そーか、そんなに腹いっぱいなら、今からオノコロで腹ごなしに、おスベリしてくっか?

カンベンしてくださいよー、などと笑いながら、今回の旅行の総括したり、次の旅行の構想とかを話し合う、羊好大尉と、白熊軍曹、モモンガ軍曹なのでした。

絶対、また行こうぜ!!

【おしまい】