うどんサイクリング部(屋島編)2019.2

2月某日。

とある晴れた、冬の日。
お天気も良さげなので、リュックを背負って、1人でお気軽にうどん県へと向かう。
『うどんサイクリング部』活動にお出かけだ。

『うどんサイクリング部』とは、食べたうどんの分だけサイクリングし、カロリー摂取をなかったことにするという、健康的な部活のこと。
香川県の正式コンテンツだ。(うどん一杯のサイクリング地図もある)↓↓↓

はりきって新大阪駅に早よ着きすぎた。
タコ焼きでも食おうかしら。

新大阪駅なかの、『わなか』で開幕タコ焼きをいただく。
ハフハフいいながら、タコ焼きを頬張る幸せ。
ハイボールも欲しいけど、ここはグッとガマンだ。

新幹線に乗ったら、あっという間に岡山駅へ到着。

新幹線で岡山駅に着いたなら、通過儀礼として、ホーム立ち食いの『倉敷ぶっかけうどん』をいただきましょう。
食わずに通り過ぎのんは、失礼にあたるからね!

わざわざ、上りのホームに降りて上って。
立ち食いうどん『ふるいち』で、うどんモーニング。

讃岐うどんほどコシはなく、大阪のうどんほどやわこくもなく。ダシは甘めの濃い味付け。
大根おろしとワサビ、ネギと刻み海苔との加減が絶妙ですな。美味し、おいし!!ヒンナヒンナ!!
とぅるとぅるっと、アッというまに完食でござる。

5分後には高松行きの急行が出るので、在来線のホームに小走りで移動。

岡山駅から急行『マリンライナー』の窓際に陣取り、うどん県への電車の旅を楽しむ。

うわーー!晴れてるから、瀬戸大橋からの瀬戸内海が輝いておるー!
冬の瀬戸内海も、空気が澄んでてキレイやなあーー!(ウットリ)
車窓にへばりつき、目をキラキラさせながら瀬戸内海に浮かぶ島々の景色をながめてたら、うどんの精霊がアタマの上をクルクルと回ってる。

小1時間ほどかけて、高松駅に到着。
うどん県にやって来た!!
お昼まえの冷たい空気が心地よき。
さて、駅近の喫茶店に入って、あったかいコーヒー飲みながら、ミニ作戦会議だ。

スマホで、レンタサイクルの情報を検索し、持ってきたサイクリングマップを見ながら、改めてサイクリングコースを検討する。

・・・よっし、だいたいわかった。ほな行こか!!

高松駅前にある市営のレンタサイクルをお借りしましょう。
エレベーターで地下に降りて、受付のとこで申し込み用紙を記入。本人確認の免許証を提示。
ママチャリっぽい自転車が、6時間100円、その日中でも200円という、お手頃価格のレンタル代だ。

地上に出て、サイクリングマップ片手に、自転車を漕ぎ出す。
まずは、駅前から海側に出ようかな。
すいすいー、と自転車をすべらせてゆく。

駅前から、高松城ヨコを通過。

このまま、まっすぐ海沿いに東に進めばサイクリングコースの岬根元に着く予定。

天気は良好、自転車のタイヤも空気パンパンやで!
海沿いの道を快調にとばす。気持ちいいねー。

見上げれば、空は澄んでて青く、見渡せば、海もどこまでも青く広い。
絶好のサイクリング日和やね。


屋島大橋を渡る。
見えてきたのが、屋島の岬のようだ。

サイクリングマップによると、岬を反時計回りに回ると、緩やかな上り坂→急な下り、となるらしく。(時計回りだと、急な上り坂とゆるやかな下り)

レンタサイクル(ママチャリ)の能力と、羊好大尉の脚力体力では、急な坂上りは無理なので、無難な反時計回りコースに決定。

国道を外れると、時が止まったままのような町並み。
琴電屋島駅近くを、ゆっくりと自転車でゆく。

趣がありまんなー。
車もたまにしか通り過ぎない。通行人も見ない、静かな街並み。
そんな静かな道を、自転車でセッセと進む。
緩やかな坂の道に差しかかる。
右手には海の景色も広がり、そんなに勾配もキツくなく、快適サイクリング。気持ちよかーー!

緩やかなとはいえ、えんえんと勾配が続くと、息が切れてくる。
ひー、ひー、ひーー!

意地でも、自転車降りひんからなー!

立ち漕ぎ、蛇行しながら、自転車と緩くて長い坂とのギリギリの攻防が続く。
しんどい!!上り坂、キライ!!息切れる!!
もうイヤ!!( ;  ; )

ヒーヒー言いながら、長い坂を登りきり、岬の突端に差し掛かってくる。おお、岬から海が見えたり、見えなかったり。

とは言え、あんまり高度を取ってないので、雑木林が邪魔して、海を一望、とはいかんらしく。
進んでいくうちに、海の景色は森に隠れて見えなくなった。

あとは、下り坂を勢いよく自転車乗って下っていくだけ。
そーれ、ノーブレーキ、ノーリミット!!
ヤッホー!!気持ちいーー!!こりゃーえーわ!!

対向車線から、本格派のロードバイク乗りたちが、ギャンギャンいわせながら、きつい坂をみるみる駆け上がっていく。

このサイクリングコースは、回り方で全然印象違うんでしょうなー。

楽チンコースの羊好大尉は、屋島岬をものすごい勢いで下りきり、あっという間に高松市内に戻ってきた。
あー、下るのは楽チンでえーわー。

しかし、自転車乗ってかれこれ3時間以上経過してるので、サドルがケツに食い込んで、キリキリ痛い。
もう、自転車乗ってたくない!!
足も、パンパン!しんどい!
一刻も早く、この自転車放り出して、座ってゆっくりしたい( ;  ; )。

レンタル時間はまだあるし、屋島近辺のうどん屋さんに寄っていく予定だったが・・・。

予定は変更。高松駅前のレンタサイクルステーションにサクッと戻り、とっとと自転車を返却。

あざしたーーー!
その足で、喫茶店にしけ込む。

あーー、疲れたーーー。
茶店で、痛むケツと身体を休ませる。
本でも読んで、ゆっくりミルクティーをいただきましょう。

茶店でだらだらしてたら、夕方になったので、高松市内の商店街でもぶらぶらしますかな。
おケツの痛みも治ったことですし。

商店街をぶーらぶらしたあと、お腹もへったので、適当にきめたうどん屋に入る。
あったかいすき焼きうどんと、名物『骨付き鳥』を注文。

まずは、ハイボールで乾杯!!
くうー、疲れた体に、ハイボールが沁みるなーーー( ;  ; )
さて、骨付き鳥は、どんなもんでしょか!?

・・・結論を言えば、「骨の付いた鳥を焼いたもの」だった。(そのままですが)
スパイスが効いてるし、お酒のアテやな。
とはいえ、名古屋『手羽先』と比べると、パンチ力に欠ける。
うーん、期待してたよりは・・・。
店にもよるのかなあ。ここ、和食うどん屋やしな。

少し骨付き鳥が消化不良に終わったので、ホテルにチェックイン後、いつもの『大吉』で焼き鳥1人飲み。
小1時間ほど、焼鳥食うて酒飲んで、本読んで。

軽く酔って、顔を真っ赤にして、ホテルに戻るのでした。
あー、美味しかった!!

本日の摂取カロリーと、サイクリングカロリー消費は・・・まあ、相殺ということで!!(適当)

翌日。

ホテル朝食で、ご飯と味噌汁、卵焼きにサバの塩焼き。

その後、朝から琴電にコトコト揺られて琴平へ。


金毘羅さん参りをして、階段を785段登りきり、また降りてきて、ヘトヘトになって高松駅まで戻ってきた。
駅前の『連絡船うどん』で、肉うどんをむさぼり食い。

帰りは、高速バスで、気絶するよに眠り、お家に帰ってきたのでした。

体重計に乗ったら、いくぶんか増えているような・・・。
きっと、なにかの間違いでしょう。
体重計がこわれてたのかもね。
銀河系規模の重力偏差がおこったのかもしらん。

あんだけ、自転車乗って、階段上って降りてしとんねん。そんなわけ、ないやん。

よーし、気を取り直して、また、うどんサイクリング部活、行くぞー!!


【おしまい】