ゴールデンカムイ聖地巡礼バスツアー旅2022(1日目)

漫画、『ゴールデンカムイ』が大好きだ。

というワケで、今回は後輩・山猫少尉と、『ゴールデンカムイ聖地巡礼バスツアー』に参加することにした。

札幌駅集合の2泊3日のバス旅ということだが、関西在住の我々は、札幌市内に前泊、ツアー終了後に後泊する必要がある。

そんなに休みが取れるかの問題もあり、なかなか難しいかなあ、と危ぶんでいたが、山猫少尉の絶妙なスケジューリングと、有休カムイの加護があり、あっぱれ実現したのだった。

初日。

朝イチで、南海なんば駅へ。
昨晩は、北海道旅行が楽しみすぎて、あまりよく寝てないんだよね。(なんばのビジホにて)
関空行きのラピート乗りも楽しみにしてたが、寝不足のためか、天下茶屋過ぎたあたりから、いつの間にかブウブウ寝てまう。

は!?と気がついたら、もう関空駅だった。
改札口で、今回の旅の相棒である山猫少尉と合流。
おはよー!今日からヨロシク!!

「おはよーでーす。では、さっそく、関空第2ターミナルへ行きましょー!レッツゴー!!」
あ、そっち、第1ターミナルの方向ですよ。逆ですよ。

荷物の積み込みも終わり、無事ピーチ🍑な航空の座席に座る。
ほー、私、真ん中の席ね。かなり横幅があるふっくらした羊(デブ)だから、隣の席の人は、狭いよー?暑苦しいよー?

「うわ、ホンマや!コッチに幅寄せしてこないでくださいよ!?せーまーいーー」
とか、言いながら、飛行機は北海道へと飛び立った。
札幌は、やや雨模様の予報。
せめて、小雨くらいやといいなあ。

11時過ぎ、新千歳空港に到着。
雲はどんより気味だが、なんとか雨は降ってない。

こっから、電車で新さっぽろ駅へ。
荷物は駅のロッカーに放り込み、バスに乗り込む。

行く先は、『北海道開拓の村』。

『開拓の村』は、明治〜昭和初期に建てられた建築物の野外展示をしてる。

その中に、『ゴールデンカムイ』で背景として描かれた施設が数多くあるという。
カムイ聖地巡礼には欠かせない場所だ。

平日で、雨模様のせいもあり、村内には観光客はほぼ見当たらず。
ヒマそうにしてた案内のオジサンに、開拓村内の効率良い周り方を案内板でレクチャーしてもらう。

「まず、ここ、漁村エリアのニシン御殿に行ってみようね。山村エリアはねえ、そこまでまわってたら、日が暮れっから、農村、そして市街地エリアに戻ってくる、てのが良いんじゃないかい」

ハーイ!わかりますた!!
と、返事だけは良い、羊好大尉&山猫少尉。

今聞いたオジサンの言葉など忘れたかのように、2人ともまっすぐ食堂にスタスタ歩いて行くのでした。
(すみません、案内のオジサン)


村内の食堂で、お昼ごはん。
『やん衆定食』は山猫少尉。私は、『ニシンそば』。
漫画内で杉元が食べてたニシンそばは、たいへんヒンナでした。

「・・・さっきから食堂のひとが、団体さんの食事の準備してません?もしかして、どっかの学生団体がやって来るんやないですか?」
と、ヒソヒソ声で山猫少尉が言うてきた。
あら、ホンマや。こりゃ、めんどくさいことになりそうやなあー。
とか言ってたら、やっぱりそうなった。
食堂を出てみたら、道民小学生の軍団が、市街地エリアをキャーキャーいいながら我が物顔で走り回ってる。
ひえーー。

「これじゃあ、落ち着いて建物が見れないですよ!弱ったなあーー、ああ、あそこは写真撮りたいとこなのに」
と、アタマをかかえる山猫少尉。
道民小学生軍団は、各班に与えられた目的ポイントを回り、1か所ずつつぶしてまわっているもよう。

市街地エリアの入り口近辺は、そんなチビたちであふれかえっている。イナゴの大群みたいだ。


なんだか肩身が狭い思いをしながら、チビたちがいない隙に、ちょこちょこ建物に入っては撮影したり、説明を読んだり。
山猫少尉は、抜群の記憶力を発揮して、「あ!ここはあのシーンで使われてた建物ちがいます!?」だの、「この写真館!!覚えてませんか!」とか、言うてる。
その都度、「ほーー」とか「へーー」とか曖昧な答えをする羊好大尉。
そんなには、覚えてないのよ。スゴいよね、山猫さんは。
昔に走っていた『馬車鉄道』が、運賃250円で乗れるらしく。
「うわーー、これ乗りたい!」
と山猫少尉がいうので、面白そうだから乗ってみる。
開拓の村を縦断し、村内をとっとこ、とっとことゆっくり進む馬車鉄道。
遠足で村内を走り回っていた道民小学生たちとか、外国人観光客が物珍しげに集まってくる。
見世もんやないでえーー。
可愛らしい馬車鉄道を降りて、農村エリアへ。
蚕農家のお家を見学してると。
ここにも、道民小学生たちが、ポイント巡りにやって来た。
「こんにちはー!」
「ありがとうございましたー!」
と、家屋に一瞬入れば、すぐに立ち去る小学生班。
キミら、形式的やなー。
「うおーー、毒のロシアンルーレットのシーンや!覚えてないですか?」
たぶん、今日の観光客の中で、最も熱心に展示をみている、山猫少尉。
この脱穀機は、おばあちゃんちにもあったー!とか、目をらんらんと輝かせて見学してる。
道民小学生たちも、見習ったらいい。

「雨が降ってこないうちに、次は山村エリアに行きましょ!!」と、元気いっぱい山猫少尉。

えーー!?山村エリアにいってたら、全部は周れなくなるって、案内のオジサンが言うてたよ!
私もそう思うなー。(坂とかしんどい)

「大丈夫ですよ!ピャッと行って、シャッと市街地エリアに戻ればすぐですよ!ゴーゴー!」
と、スキップしながら山村エリアに突進していく、山猫少尉。
ウヒー!上り階段、キライ( ;  ; )

ポツリポツリと、小雨も降ってきた感じ。
天気良かったら、ステキ森林景色やったやろなー。
山小屋、伐採小屋とかを巡る。登ったりー、下ったり。
木材を運搬する、森林鉄道。


札幌農学校、『恵迪寮』で、おもしろ展示。
バンカラな寮自治会の大騒ぎの歴史やら、謎のポエムやらが面白すぎて、山猫少尉と2人で、キャッキャと笑ってしまう。
ここは、いずれまた、ゆっくり見学したい!!

少し、農学校寮に長居し過ぎた。
ペースを上げていきましょう!おっと、雨風がキツくなってきた。
いつの間にか、遠足の小学生たちの姿が消え、かわりに、道民高校生の集団がウロチョロしとる。

漁村エリアのニシン御殿にて、ボランティアのおばちゃんから話を聞いて、興味深く見学してたら、男子高校生の一団が、動画撮影しとる。
「オレたちはーー、JKが大好きだーーー!」
と、意味不明なことを叫んでるが、なんの動画やねん。
ニシン御殿で撮影せなあかんのか?これ。
雨も激しくなってきてるのに、高校生どもは、奇声をあげながら、市街地エリアの通りを走り回ってる。
テンション上がるのはわかるけど、こんなご時世やねんから、傘くらいさせよ。風邪ひくで。
「うおー!この建物って土方一派が作戦会議してたシーンですよ!?なんで覚えてないんですか!!」
と、こっちはこっちで屋内で興奮してる、山猫少尉さん。
あー、そーいえばあったカモ。

そうこうしてたら、夕方になり。
本格的に雨がひどくなり、風もキツくなってきた。
そろそろ、開拓の村を出て、札幌市内中心部に戻ろう。

札幌駅でいったん解散。
おのおののホテルに投宿し、後ですすきので夜飲みしよう、ということで、1時間半ほど時間があいた。
丁度いいので、長袖シャツを買いに行こう。明日も寒くなりそうや。
スマホ片手に、デブ野郎のシャツを売ってる店を探して、札幌の地下街をウロウロする。

ようやく見つけた店で、ヒマそうにしてた店員をとっ捕まえ、アレコレ品定め。
首尾よく長袖シャツをゲットし、再び札幌駅前に戻って、山猫少尉と合流。

前から行ってみたかったアイヌ創作居酒屋が、すすきのにあるということで、地下街を歩いてく。

「あ!?セイコーマートや!!北海道だけで展開してるコンビニやん!これは寄るしかー!」
だの、
アイヌの紋様サイネージや!キレイ!!あ、あっちにもあるやん!これは見るしかー!」
だの、山猫少尉殿と地下街をぶらぶら歩き、30分もかけて、ようやくすすきのに到着。

アイヌ創作居酒屋、『海空のハル』に入店。
予約したらチセな個室に入れてくれるが、予約なしで飛び込みの我々は、オシャレなギャラリーカウンター席に通してもらった。
ああ、雰囲気えーなーー。
クマの置き物🧸が、心和ませる。

お飲み物は、山猫少尉がポン酒。
私は、やっぱりサッポロビールクラシック🍺。
それと、アイヌ創作料理がひと通りそろったプレートを注文。
鹿肉、熊肉、ウサギ肉。
チタタプやらなにやらかにやら。
珍しい料理に、2人してヒンナヒンナと舌鼓。
「あ、このネギは嫌いなので、羊好大尉にあげます。ヒンナヒンナ!」
と、ここ札幌でも、好き嫌いを大いに発揮する、山猫少尉。さすがですな。
子持ちコンブの串揚げ、ヒンナヒンナ!
今日は朝から飛行機乗って、半日村内を歩き疲れて、しゃべり疲れて。
最後に、ゆっくりお酒が飲めて、ホントうれしい。

山猫少尉と、明日のバスツアーの予定やら、ゴールデンカムイ作中の話やらお仕事の話をしながら、楽しい夜は過ぎていくのでした。

おつかれさまーー。
「おつかれさまー、やないですよ。すすきので、夜飲みの後は、締めパフェでしょうが!!」
と、隣のビルにある、オサレなパフェ屋に行く。

だいぶん待たされて、出てきたパフェは、火の鳥みたいなクリエイティブな映えなヤツ。

「ゔーむ、映えパフェはともかく、お冷の水がマズイ。」
と、長いスプーンをグリグリしながら締めパフェをいただく、山猫少尉と、羊好大尉なのでした。

明日からが、聖地巡礼バスツアー本番だ。